薬剤師の転職はいくつまでOK?
薬剤師の転職は、一般的なサラリーマンに比べて『手に職』がある為、断然有利だと言われています。
また、一般的な転職では若い方のほうが有利ですが、薬剤師の転職では年齢以上に、これまでの実績や経験が重要視されることもあります。
とはいえ、よくよく求人情報を見ていくと、どのような就職先かによって、転職可能年齢は異なるようです。
それでは、就職先毎の薬剤師の転職可能年齢を見てみましょう!
厚生労働省発表の薬剤師の現状
まずは厚生労働省発表の薬剤師の現状を見てみましょう。
厚生労働省発表の、平成26年12月31日時点でのデータによりますと、薬剤師の年齢では30歳から39歳が全体の25.5%、次いで40歳から49歳が23.8%となっています。
また、勤務先別に年齢を見ていくと、
- 『調剤薬局』:平均46.3歳
- 『病 院』:平均40.8歳
- 『診療所』:平均55.7歳
- 『医薬品関係企業』:平均46.3歳
となっています。ただ、『薬局』と『医療施設』の薬剤師数は年々増加傾向にあり、特に『薬局』は1982年に比べ、約3倍の人数になっています。
また、薬剤師の性別は、男性が33.9%、女性が66.1%となっています。街で見かける薬剤師さんに女性が多いのもうなづけますね。
調剤薬局への転職可能年齢は?
調剤薬局への転職可能年齢は、20代〜30代の若い方はもちろん、40代〜50代のベテランも転職可能です。
先ほどの厚生労働省のデータにもあるように、調剤薬局が増え続ける状況のため、求人数が多いことから、条件次第では60代でも転職が可能のようです。
尚、大手の調剤薬局チェーンでは、40代以降になるとこれまでの実績や経験が重要視される傾向があります。
病院への転職可能年齢は?
病院への転職可能年齢は、基本的に20代から40代前半までのようです。
ただ、若い方は研修制度が整っているケースが多いので、経験不足でも問題ないですが、30代後半になってくると、多少の経験が必要になってくるようです。
とはいえ、40代以降でも療養型の病院や、リハビリテーション科のニーズは多いようです。
ドラッグストアへの転職可能年齢は?
ドラッグストアも、調剤薬局同様、年齢を問わず転職が可能です。
ただ、同じドラッグストアでも、調剤薬局併設型の場合は雑用が少なく、薬剤師らしい仕事が可能な為、中高年以降の方にも可能です。
しかし、調剤薬局が併設されていない場合は、品出しや健康相談、レジ打ちなど雑務が多いため、中高年以降の方には体力的にキツイようです。
製薬会社などの企業への転職可能年齢は?
企業への転職先としては、製薬会社、医薬品卸会社、化粧品会社、健康食品会社、治験受託会社などがあります。
どの企業でも、転職可能年齢は35歳までのようです。
そもそも企業への転職求人数は少ない上、かなりの経験や実績があれば30代後半でも可能かもしれませんが、なかなか狭き門のようです。